ai love J K


左手を出し,
二人の男女の名前を順に,一文字ずつ言いながら
指先と,指間の谷を,右手の指で辿っていく。
たとえば「す・ず・き・は・な・こ・や・ま・だ・た・ろ・う」と。
そして辿り着いた場所まで
「アイ・ラブ・ジェー・ケー・アイ・ラブ・ジェー・ケー」と繰り返す。
「すずきはなこ」「やまだたろう」だと「ケー」になる。
「二人は結婚するわ!」ということ。


こういう遊び。どの小学校でも子ども同士でやっているのを見かける。
私が子どものころにもあった。
「アイ・ラブ・ジェー・ケー」ではなかったような気がするけれど。
今改めて考えると,この「アイ・ラブ・ジェー・ケー」ってよくわからない。
「アイ」は「愛」?
「ラブ」も「愛」だぞ。
「ジェー」は「絶交」?ん?それなら「ゼット」じゃないの?
「ケー」は「結婚」らしい。


私が子どものころにもあったということは
すごく昔からあるということなわけで。
どうやって伝わってきたんだろう。
たぶん,きょうだいで伝わったりしていくのだろうけど。
どこで「アイ・ラブ・ジェー・ケー」になったんだろう。
不思議だ。


こういう遊びを見ると,
我々は小さい頃から「愛」「結婚」「別れ」ということに触れて
取り入れさせられてきているんだなということを改めて感じる。