思い出語り

雪なので外出をやめて,引越しに備えて荷造りを始める。
ああ腰が痛い・・・。
研究室やら何やら引越しなんて何のその,と思っていたが,
ともに作業をする人がいないというのは思いのほかつらい。
音楽こそかけているが,黙々と,ご飯もろくに食べずトイレも行かずひたすら作業。
やるとなったら徹底的にやってしまわないと気がすまない。
研究もこれくらい徹底的にやれたらいいのだけれど・・・。


今日のターゲットは本棚。
まずは積みに積んだビデオテープ類。やはりDVDにするべきだった。
すごい荷物になってしまった。本より多いんじゃないか?
文献読むよりフィールドへ,という私の研究をよく表しているような気がする。
もっと本読まなきゃ…と,なんだか改めて反省する。


次はファイル類。
大学院に入ってからコピーした本やプリント。講義ノート。研究会や学会の資料。
学部のときの講義ノート。教科書。
高校時代の通知表とか模試の結果とかまで出てくる。
高校生のときにここの越してきて以来の学びの履歴を振り返ることになった。


学部や修士のときに受けた講義のノートを改めて見直すと,
いろいろ教わっていたんだな〜と実感する。
学部は行動分析学のS先生の講義が面白く,
それとやはり発達心理学や臨床系の授業に関心があり,
ノートが丁寧に取られている。
行動分析は大学に入って初めて学んだとき,radicalで驚いたものだった。
そんな考え方があったのか,と。
ただ,どうしても人間の複雑な行動を見ていくには限界がある感じがして
ゼミには入らなかったのだった。
臨床系の授業では,心理面接の方略とか精神病理の解説とか,
わりと詳しく書いてあるが,当時は全然わかってなかったな〜と思う。
ある程度深く勉強するとともに経験を積まないと真に理解できない分野なのだと思う。
それを考えると学部卒で取れるようになるらしい「医療心理師」って
大丈夫なのかしら,と思ったり。


一方,予備校バイトのときに作った資料もあれこれ出てくる。
勉強法とか,センター対策とか,「座談会」を企画して資料を作ったものだ。
自分たちで発案して,運営して,調べたり作ったりして,発表会をし,反省会をした。
今思うと総合的な学習みたいだ(笑)。


修士に入ってからの資料で面白かったのは論文指導ゼミのプリント類。
ポンと学校に入って,いろいろ引っかかった事例を出していって
だんだんテーマを先生に引き出してもらっていく様子が見られる。
先生が前にNewsか何かで書いていたように,
「なんかこれ面白いな」と感じたことを,研究に持っていくにはどうしたらいいかを
ゼミで教わっていた気がする。
もっとも今だに一人では難しくて,
今友達と共同研究をやっているのは,自立への一歩という意味もあるのかもしれない。


なんだか懐かしさのあまり,取りとめもなく,たらたら書いてしまった。