影響力。

朝から久々にテープ起こし。思ったより時間がかかる・・・。
それでも「総合的な学習」の行方がテレビでもラジオでもMLでも飲み会でも,
これだけ話題になっていると,今度出すこの報告書って結構大事なんじゃないか,
という気がして(いや実際に重要なんだけど)せっせとパソコンに向かう。
本も数冊借りてきて読み始める。


これまで面倒だなと思ったこともあるけれど(笑),こうやって勉強し始めると
つくづくこの研究グループに参加させてもらえてよかったなと思えてくる。
私の場合,臨床心理学を基盤にしているので,
どうしても教室の中の相互作用,特に関係性にばかり目が向きがちだ。
でも,実際の教室は関係性だけで成り立っているわけではない。
教師がいて,カリキュラムがあって,学校組織があって,政治的組織がある。
そういうことを実感するこのごろ。視野を広げさせてもらっているな,と。
これで論文が書けて博論につながると言うことないのだけれど
欲張るのはよそうと思っている。


私が進めている研究の一つに,
生活科の導入時に深く関わった教師へのインタビューがある。
そこでは生活科の導入に伴って教育観の変化や教師としての自己の確立が起きたと
語られていたのだが,近頃これは私にもあてはまるなと感じる。
総合的な学習というものに関わるにつれ,自分の教育観を意識させられる。
研究者として,臨床家として,何ができるのか,何を言えるのか,考えさせられる。
不適応を起こした子ども個人への狭い意味での臨床心理学的アプローチだけに
取り組んでいてはなかなか自分の教育観なんて考えないものなんじゃないかと思う。
教育現場に関わるのなら,すごく大事なことなのに。


おお,こういうことを今度のセミナーの
「心を商品化する社会」に関する話題提供で話そうかなぁ。