電話相談

このまえ,ハードが壊れたパソコンを入院させた,と書いたのだけれど
そこに至るまでちょっと面白いことがあった。


再インストールをしようとしてCDを入れ,指示通りに進めている途中で
「メモリが足りません」と表示されて止まってしまった。
作業を遡って思い返すと,書いてあるはずのCDのバージョンが書いてなかったので
そのせいで作業が間違っているのではないか,ということになり
電話をしてバージョンを聞いてみることにした。
そのときに電話に出たサポーターの人は,
「マニュアルナンバー005を見てください」といった。
とりあえず電話を切ってそのマニュアルを見たが,何の解決にもならない。
かえって大混乱に陥ってしまった。
もう一度電話をしてみることにした。
今度電話に出た人は,事情を詳しく聞いてくれ,
「ハードディスクの状態を診断しましょう」と言って手続きを教えてくれた。
そうして指示通りにやっているうちにハードの故障が判明したのだ。
その間なんど1時間程度。よくぞここまで付き合ってくれた,という感じ。


臨床での電話相談を連想した(私は未経験だけど)。
臨床の場合,パソコンのように実体のある物について話すのではなく
実体のない関係性なりなんなりが対象だから余計ややこしいだろう。
思い込みで下手に答えると,相手をかえって混乱させるに違いない。
事実を押さえつつ丁寧に聴き取ることが面接以上に重要なんだろうな,と
当たり前ながら思ったのだった。


パソコンの話に戻ると,この電話の最後に言われたのが
「工場に修理に出したほうがいいと思います。いつだったらいらっしゃいますか?」。
おお,取りに来てくれるのか,ということで研究室に人がいる日時を答えた。
その日が来て。研究室に電話がかかってきた。荷物が届いています,と。
行ってみると,なんと“DE●L”からの空箱ダンボールが。
そこに故障したパソコンを入れて送れ,ということらしい。
すごい人件費の節約(?)。
ここのパソコンはネット販売しかしていないし
今や,パソコンも,人に会わずに買えて修理までできちゃう時代なのね,と
みんなで驚いたのだった。