ピントクル


お手伝いしている総合的な学習のプロジェクト。
今日話し合いをするというので
先日帰りの新幹線で読み込んだインタビュー記録を
表にまとめて持参。
話し合い自体は結局人が集まれずおじゃんになってしまったけれど
持参した表は一応喜ばれた。
よかった,よかった。
少しお話しているうちに論文になりそうな気配もあり。
第一著者として書くことはなさそうだし
自分の博論に組み込めるような感じもなさそうだけど
結構長い期間関わってきたので何か形になりそうなのは嬉しい。


いくつか共同研究というのに関わってみて感じるのは
「ピンと来る」ことの難しさ。
自分のフィールドでは,どっぷりとつかっているから
気になることもいろいろ出てきて
いろんな出来事がアンテナに引っかかってくる。
それを丁寧に見ていくうちにイイタイコトが形をなしてきて
論文になっていく。
共同研究の場合,複数の人が関わるから採れるデータは膨大だけれど
そのうちで自分が関わるのは一部である。
全体像を把握した上でフィールドに入らないと
現象に圧倒されて終わってしまう。
出来事が次々と通り過ぎていくだけで,ピンと来ないのだ。
そうなるとあとが大変。
改めて全体像を探らなければいけなくなる。
データが膨大なだけにどこから手をつけてよいものか分からなくなる。
もちろん地道にやっていけば光は見えてくるのだけれど。


そういう意味では今日のプロジェクトの場合は
まとまってインタビューを採ったのが幸いしたように思う。
少し全体像が明るくなった。


とにかく,いろいろと学ぶことが多い。