歴史の中のひとりひとりの物語


大河ドラマ新撰組」が最終回だった。
毎回は見ていなかったのだけれど,
他の番組などで「土方はNO.2体質だった」とか
その後の隊士の生活など,裏話的なことも放送されていたし
最後はどうやってドラマを終わらせるんだろう…と思っていた。
結局けっこう真剣に見てしまった。


ドラマの結末としては,
近藤勇の死で閉じられていたのだけれど,
登場人物それぞれの行為や思いが同時並行的に表されており,
大きな歴史の動きの狭間で
人物それぞれの物語が語られていくのがおもしろかった。


捨助」など架空の人物が
最後まで描き続けられるのも興味深い。
隊士たちの思いの象徴だったのだろう。


若手俳優やお笑い芸人ばかりのキャストで
軽々しいドラマだという声もあったと思うけれど
いつの時代もどんな世界も,若者は情熱と勢いとを持って
笑いあり涙ありで懸命に社会に生きるんじゃないかと思うし
このキャストがかえって良かったように思う。
現代社会では軽さばかりで
社会性が足りないのかもしれないとも思うけれど。


来年は「義経」らしい。