学んだこと

無事に帰ってきました。
いやー,本当に濃い週末だった。

まず,臨床のセミナーで学んだこと。
事例検討から学んだのは・・・
・情報から様々な可能性を思い浮かべること
・語られたことを具体的なレベルで理解すること
・言葉の意味一つ一つを相手の水準で考えること
・検査の導入とフィードバックでの被験者への配慮
どれも言うのは簡単だけれど
真に行うのは難しいことで
これだけ挙げても何のことやら…という感じだけれど
事例のことなどは書けないので,まあ自分のためのメモということで。


セミナー全体から学んだのは・・・
・勉強会に身を運んだだけで学んだ気にならないこと
・自発的に「なぜ」「どうして」と探求してこそ知識は身につくということ
・多面的に文献をあたること
例えば青年期の心身症のケースに出会えば
青年期とはどういう時期なのか,どういう病理現象がどういうふうに起こるのか,
心身症とはどういう病理で,どのように考えられているのか,
検査にはどのように表れるのか,そもそも検査結果の読み取り方を正確にできているのか,
勉強しなければならないことはたくさんある。
こういうことは頭では分かっていても
つい忙しさにかまけて自分を甘やかしてしまうので
改めて喝を入れていただいた感じ。
知識を得て,しっかり自分のものにして,技量を上げていきたいものだ。


ハシゴした研究室の勉強会では・・・
発達心理学のHandbookから,
子どもの情動・パーソナリティの発達,社会性や人間関係の発達の解説を聴く。
・子どもの気質,養育者のemotional availability,夫婦関係の絡み合っていること
・特に,それらがダイナミックな過程であること
・悪循環が何らかの形で切れるとうまくいくこと
・個人の要因ではなく社会的文脈と切り離せないこと
・成長につれ養育者の関わりとして「場の設定」が重要になること
などが印象に残った。
ちょうど臨床のセミナーにも出ていたこともあって
子どもの頃にこうして情動やパーソナリティを育てられ,
人間関係を持てるようになることがいかに重要か,というのを改めて感じた。


最後に,飲み会からは・・・
1日目は研究室出身の先輩方と久々にお話できた。
仕事の様子や家庭との両立などなど楽しいだけでなく役立つお話を聴けた。
他大の方々と交流できなかったのは残念だったけれど
次の勉強会や学会ででも交流できるといいなー。
2日目は臨床の勉強を数年一緒にやってきた仲間たちと。
教育背景が一緒だと,話が通じてとても楽。
懐かしい話で盛り上がったり,今の職場の話を聞いたり。
専門領域はそれぞれ違うので,真面目にある病理について教えてもらったり
本を勧めてもらったりも。
みなさん,ありがとうございました。


ということで長くなってしまったけれど
よく学び,よく遊び,良かったよかった。