また学会へ

今週末は,家族研究・家族療法学会へ参加。
発表はないので気楽なものだけれど
2日間朝から晩までみっちり勉強したら頭がいっぱいになった。


全体を通して,心理臨床における研究のあり方をいろいろ考えさせられた。
治療者が実践を振り返り,よりよい実践ができるようになるための研究,
研究としてできあがる言説の構築に当事者にも加わってもらう研究,
現状や過去の把握,将来の予測などが可能となる概念を見出す研究,
現状を大局的に見て気づかざる前提を問う研究…。
研究としては理論化というところが大事だと思うけれど
「そりゃそうだ」という安易な結論になっても意味がないわけで
事例から見えてきたことを丁寧に読み解かないといけないんだろうなと改めて思った。


とはいえ,優れた症例報告は理論化に至らなくても面白いし刺激も受けた。
特に今日聞いた発表は,いわゆる行為の中の省察がすばらしくて,
相手の話を聴きながら同時に実に様々な可能性を仮説として頭に浮かべて,
言葉を返していくプロセスが開示されていて興味深かった。
素朴に,こんなふうにできるようになりたいなぁと思ってしまった。
細々とでも,心理臨床の力もちゃんと付けていかねば,と思いを新たにさせられた。


そんなこんなであれこれ勉強になったけど
暑かったこともあって身体も結構疲れた。
今日はもう寝よう。。。