データのとりかた


昨日,みんないろいろ研究室のお手伝いをしていると書いたけれど
先生は十分にそのことをわかって労ってくれるし
実際良いこともいろいろある。


一つはデータのとりかた。
質問紙調査の共同研究の場合,
作業や分析の分担のしようもあるだろうが
フィールド・ワークだとなかなか難しい。
ただフィールドに入ってビデオを回せば
データらしきものはとれるけれど,
それはデータではなく記録にすぎない。
記録から何らかの意味や視点が浮かび上がってきて加工してこそデータになる。
毎回複数の人がフィールドに入って,
それぞれがビデオを回して撮ってきても記録が増えるだけで
それがデータとして使えるかどうかは分からない。
データとして使えるものにするためには,
最低限ここだけは押さえる,という共通認識をみんなで共有して
それでフィールドに入る必要があるのだと思う。
もちろん,最低限撮ったものが全てではなく,それをスタート地点にして
フィールドに入ってから立ち上がってきたものが加わっていく。


こういうレベルのことってテキストに書いてないし
(読んでないだけかもしれないけど)
私は2つの共同研究での異なるデータ収集法を体験して初めて実感した。
ほかにもいろいろ勉強になることはあるわけだけれど
今日はとりあえずここまで。