出会った人によって作られる

小学校の先生方にインタビュー調査をしたとき
「出会った子どもたちによって自分が作られてきたように思います」と
おっしゃった方がいる。
これ,ほんとにそうだよなーと思えて仕方がない。
某MLでも,これまで大きな影響を受けた本についてのスレッドで
「本というより,出会った子どもです」という方がいたし
結構みんな感じることなんだろうと思う。


心理臨床の場合,受け持つケースや患者さんによって学ぶことが本当に多いと思う。
病理というものを知識だけでなく身を持って理解できるし
なにより立ち直っていく力やプロセスを見せて教えてもらえる。
自分自身が気づかぬうちに持っていた価値観や逆転移にも気づかされる。
研究でも同じ。特に私のようにフィールド研究をしている場合
出会ったフィールドによって研究の内容や方向性すら左右される。


ただ,出会った人を学術的・臨床的に理解し,その意味を見出していく上では
やっぱり本も大事なわけで。
大きな影響を受けた本,といったときに,パッと思い浮かばず
うーんと…そうそうあれあれ,と考えるのはいかがなものかと反省するこのごろ。


総合的な学習の調査の分析をしていても
「体験が重要」「でも体験して面白かったっていうだけじゃだめ」という声を見聞きしては
私の研究もそうだわ,と当てはめて考える。
総合って学習の本質なんだと改めて気づく。
っていうか早くこの調査の分析終わらせなくっちゃ…。
あら,なんか話がずれてきたので,今日はこのへんで。