研修会,続き

今日も朝からバタバタと会場を走り回る。
分科会は,ワークショップ・診療所における心理教育(後藤先生)に。
心理教育の構造として,
疾病・治療についての知識・情報の共有と
対処技能・問題解決能力の向上を目指すということが挙げられた。
これは個人や家族への面接という形でも,
グループでの心理教育プログラムとしても行われうる。
治療者の態度としては大事なのは,
自責とスティグマの解消,孤立の防止と治療,協働とエンパワメント。
最後に,先生がリーダーになって
実践場面で困っていることについてみんなで考えるというワークを行い,
身をもって心理教育的なグループワークを体験することができた。
その議論の内容はもちろんのこと,先生が
消極的なメンバーをうまく自然に引き入れ乗せていくうまさ,
一人ひとりの発言を丁寧に聴き取り,うまく言い換えて返していくすごさに
感心しきり。
いや,参加してよかった。


午後は,自立支援法をめぐって
行政サイドからのお話と,診療所サイドからのお話。
こういう話を聞くと,つくづく
我々の実践も研究も,良くも悪くも
政治と切り離すことはできないのだなぁと思う。
頭では分かっていたけど,何だか今になってちょっとちゃんと分かってきた。


それにしても,いろんな職種が集まっての研修会って
心理職だけの研修会では見えないことが見えてきたりする。
充実した2日間だった。
参加者の方々,お疲れさまでした。