自傷の本

週末に届いて
昨夜ベッドでだらりと読んでいたのがこれ。
「なに読んでるの〜?」と声をかけられて応えたらビビられそうな。

自傷行為―実証的研究と治療指針

自傷行為―実証的研究と治療指針

  • 作者: バレント・W.ウォルシュ,ポール・M.ローゼン,松本俊彦,山口亜希子
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: 単行本
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自傷の定義や自殺との差異にはじまり,
自傷者の特徴が統計的データを踏まえて記述され
BPDだけでなく精神病や自閉症自傷についてもしっかり書かれている。
治療についても,認知行動療法精神分析に家族療法と
多面的に書かれている。
日本語副題に「実証的研究と治療指針」と書かれているのが
納得できるような内容だった。


ちなみに先に読んだのはこちら。

自傷 リストカットを中心に 現代のエスプリNo.443

自傷 リストカットを中心に 現代のエスプリNo.443

より日本の精神医療の動向に沿った形で
自傷行為をどう理解し対応したらいいか
本質的なところが理解できる。
特に冒頭の,川谷先生による牛島先生へのインタビューは
手首自傷者の出現しはじめた頃のエピソードや
自傷の意味を理解していくプロセスが開示されていて,
読みやすくてスラスラ読めるわりに読み応えがあった。


来月とある所でお話しなければならないので知識を仕入れていたのだけれど
当然ながら臨床実践にも役立つことばかりで
勉強しなきゃいけないこといっぱいあるなぁと改めて実感。
ほかにお勧めの本をご存知の方がいたら教えてください。