公開研へ。

昨日は朝一番の電車に乗って
某附属中の公開研を観にいってきた。
とてもとても良い実践で,刺激を受けて来た。


ただ,最初は散々だった。
自分の方向音痴っぷりと体力不足にあきれてしまった。。。
電車こそ無事に乗り継げたのだけれど(当然ですな)
駅に着くなりバス停の場所が分からず,うろうろ・・・
どうにか辿り着いたものの予定よりバスを1本乗り遅れてしまった。
これで時間をロスしたのに加えて
バス停を降りてからまた,うろうろ・・・
予め地図をプリントして持っていたにもかかわらず
逆方向へまっしぐら。
さすがにこんな所に学校はあるまい,という所まで来て
間違いに気づいて引き返す。
途中で,参加者らしき人を見かけ,付いて行って無事に到着。
すっかり遅くなってしまった。ふぅ。


授業の観察では,ひとコマ目こそ熱心にメモを取り考えながら見ていたものの
ふたコマ目の終わりかけに貧血気味に(苦笑)。
立ちっぱなし&大勢の参加者による熱気&水分不足で
なんか気分が悪いなあと思っていたら
徐々に視界が狭くなり,冷や汗が出てきて,耳なりがしてきて
これはまずい…と,足元のかばんから物を出すふりをしつつしゃがみこんだ。
本格的なフィールドワークからしばらく遠のいているのに加えて
日ごろの運動不足がたたって,なんとも情けない状態だった。。。


さて,ここからが本題。
まずなにより学校の研究主題が興味深かった。
子どもが協働的に探求していく・教師が協働的に探求していくコミュニティの創造が目指されていた。
「学校」という枠を超えて「コミュニティ」という言葉を用いているのが面白い。
学習活動への各自の参加から様々な学びやつながりが創造されてくるということか。
「対話の授業」とか「教師の同僚性」とかよく言うけれど
実際の学校はたいてい多忙だし,いろいろな価値観の先生がいて
学校文化として実現するのはそう容易いことではないように思う。
そういう意味で,すごいなぁと感じた。
加えて,シンポジウムでは知識・技能の習得との絡みが議論され,参考になった。


実際の授業は,私は国語を見ていたのだけれど
グループでの話し合いが多く活用されていた。
全体的には,何らかの形でみんなが参加して
言いたいことを気軽に言い合える風土があるのを感じた。
ただ当たり前ながら子ども同士の話し合いにはグループ差も大きくて
何を目的に話し合い,その中心に何を据えるのか,というのが大事だったり
適度な制約を与える道具も大事だったりするなぁと思った。


自分だったらどんなコメントをするか,それなりに考えてみても
どうしても実践への漠然とした感想になってしまって
心理学的な概念とのつながりとか視点が見えない。
学部生もたくさん見学に来ていたのだけれど
(授業の一環で指導されてきたのか,みんなリクルートっぽいスーツ)
彼らの感想やレポートと同レベルかも。。。
もっと修行を積まねばと思うと同時に
やっぱりフィールドワークしたいなぁという気持ちを刺激された。


お土産を買って(半分旅行気分),爆睡して帰る。
移動時間が長いから勉強しようと思っていろいろ持っていっていたのだけれど
ヒアリングマラソンを聞いてぼんやりしているうちに眠っていた。
長い一日だった。